今回は、岩手県、新潟県の2蔵から、テーマである「冷づくし」で楽しめるお酒を、蔵元さまから4銘柄セレクトして頂き、飲み比べました。

まず前菜に合わせ、フレッシュな口当たりが美味しい夏の生酒を頂きました。このタイプの日本酒は、6〜10℃もしくは氷温近辺で頂くのが美味しいもの。キリリと冷やして頂きます。ちなみに、5度前後の冷の表現を「雪冷え（ゆきひえ）」と言いますよ。

次に、薫り高い純米吟醸酒を頂きました。香りの高いタイプのお酒は、その個性を殺さないよう、10〜16℃ぐらいが美味しく頂けます。10℃前後を「花冷え（はなひえ）、15℃前後を「涼冷え（すずひえ）」と言います。

次に頂いた純米吟醸の原酒は、アルコール度数が高く飲みごたえ十分。それなのに、冷酒は口当たりよくクイっと飲めてしまうものなので、皆様には普段より多めの「和らぎ水」を飲むことをお勧めしました。このタイプのお酒は、オンザロックで頂くのも美味しいですね。

そして最後に頂いたお酒は、全て麹米で仕込んだ純米酒。琥珀色で、酸味と甘みが絶妙なこの特別なお酒は、甘いデザートにピッタリです。今回は冷やして頂きましたが、その他の冷づくしの楽しみ方としては、ロックや、炭酸で割ったり、フルーツを浮かべても美味しいお酒です。

このように、冷酒と一口に言っても、そのお酒の持つ個性により、飲用温度帯や飲み方は様々なもの。そのお酒が一番美味しい温度で、一番美味しい飲み方で、また一番美味しい食べ合わせで頂く夏のお酒は、喉ごしするすると最高の清涼感を楽しめます。 思わずお酒がすすんで・・・大盛り上がりの会とあいなりました！